USB4コネクティビティの時代が来ました
「USB」という言葉は、皆さんもよくご存知でしょう。その重要性は単なる認識にとどまりません。USBはストレージデバイスにとって非常に重要なインターフェースです。長年にわたり、USB規格は初期のUSB 2.0から、後に普及したUSB3.1、そしてUSB 3.2へと進化を遂げ、データ転送の速度と効率性に対する高まる需要に応えてきました。
これらの仕様は、SSDやUSBフラッシュドライブ(UFD)の製品ページでよく見られます。データ転送量やファイルロード量の増加に伴い、インターフェース仕様も進化していく必要があります。
そこで、本日の焦点であるUSB4が登場します。この新しいインターフェースがもたらす影響と、市場への潜在的な影響について詳しく見ていきます。
USB4は何の新機能がありますか?
USB4 では、いくつかの魅力的な進歩があります。
1. 2倍の速度
USB4の理論上の読み書き速度は2倍になり、約2000MB/秒から約4000MB/秒に向上させました。この大幅な速度向上は、高解像度の動画ファイルや大容量のゲームファイルの増加に伴い、このような高速化は間違いなく今後のトレンドとなるでしょう。
2. 統合プロトコルとトンネリング
USB4における最も重要な変更点の一つは、USB、DisplayPort、PCI Expressなど、複数の信号を統合できる点です。充電ケーブルが充電のみをサポートしていた以前のUSBバージョンとは異なり、USB4は「トンネリング」メカニズムを採用しています。つまり、1本のUSB4ケーブルで、異なるデータタイプごとに別々の「トンネル」を作成することで、同時に複数のデータを処理できるのです。
現在、USB4は以下の3つのトンネルをサポートしています。
- データ転送:USB 3.2トンネル
- 画像転送:DisplayPort 1.4aトンネル
- オプション:PCI Expressトンネル
3. 動的帯域幅割り
USB4では、複数のデバイス(外付けSSD、マウス、ディスプレイなど)を同時に使用する場合、画期的な機能である動的帯域幅割りが導入されています。ただし、データ転送速度は接続されたデバイスに依存します。
例えば、外付けドライブにデータを転送しながらビデオを表示している場合、USB4は最も必要な場所に帯域幅を優先的に割り当てます。これにより、従来のUSB 3.x接続で見られた、異なるデータソースの帯域幅が均等に分割され、両方のパフォーマンスが非効率になるという問題を回避できます。
4. USB4とノートパソコンの接続性
ドッキングデバイスについて言えば、ノートパソコンのハードウェアは一般的にサポートされる機能に関してより制限が多いことに注意が必要です。とはいえ、USB4はノートパソコンにとって大きなメリットをもたらします。
USB4はPD(Power Delivery)3.0プロトコルをサポートし、最低7.5Wから最大100Wの電力を供給します。今後登場するPD 3.1バージョンでは、認証済みのUSB4ケーブルと組み合わせることで、驚異的な240Wの充電電力を供給できるようになります。この高電力供給は、ゲーミングノートパソコンなど、より高い電力需要を持つハイスペックデバイスに特に役立ちます。
USB4 がなぜ重要なのか?
つまり、USB4は単に高速化と新しい名称だけではありません。その真の力は、データ転送のための複数のプロトコルを統合していることにあります。これにより、様々なデバイスを接続する際に「トンネル」をより効率的に利用できるようになります。つまり、1本のUSB4ケーブルでデータ転送、ビデオ出力、そして電力供給を同時に処理できるのです。
これによりケーブル管理が大幅に簡素化され、利便性が向上し、機能ごとに異なるケーブルを使用する必要がなくなります。パフォーマンスとシンプルさの向上により、USB4は新たな標準インターフェースとなる準備が整っています。
以上です。この新たなトレンドをより深く理解していただければ幸いです。
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